過払い金返還請求はなぜ先に行う!?自己破産手続きの流れ

債務調査の過程で見つかります

自己破産手続きを弁護士に依頼すると、最初に債務調査を行う必要があります。全債権者に対して債務額の調査が必要となりますが、全取引履歴を精査する段階で金利引き直し計算を一旦行います。過払い金が発生していることは、貸金業法改正に伴いグレーゾーン金利が撤廃されたことにより発生するので、借入期間が長い人ほど発生しやすいことから、全ての債務に対して金利引き直し計算を行うことが一般的です。債務調査の過程で発見された過払い金は、個別に返還請求を行って行くことになります。

過払い金返還請求を行わないと債務額が確定しない

自己破産の申立書類を作成する際には、債務調査と過払い金返還請求を行うことで債務額を確定する必要があります。裁判所に対して過払い金返還請求訴訟を提起することで、判決を得ることが出来るので債務の存在有無を含めて確定させることが出来ます。自己破産手続きでは、全ての債権者に対して迷惑をかけることとなるので、しっかりと一度債務額を確定させなければ申立手続きを行うことが出来ないですよね。過払い金返還請求訴訟が最優先で行われるのは、自己破産申立書類に記入する債務額を確定させる狙いがあります。

過払い金を放置すると資産を滅却したと見做される恐れ

改正貸金業法と利息制限法が完全施行された2010年6月以降、過払い金返還請求訴訟が全国で提起されていることから、金融会社の中には倒産する会社が増えています。最後に取引を行ってから10年間が経過すると過払い金返還請求権を行使出来なくなる点と金融会社の倒産という2つの理由からも、過払い金返還請求は急ぐ必要があるのです。過払い金が発生している状態で放置し、回収不能となった場合には資産を不用意に滅却したと見做されて、破産同時廃止事件から破産管財人事件へと変更されてしまう可能性があるので注意が必要です。

自己破産は、債務超過に陥った債務者が法的手続きを利用し裁判所の許可を得て債務を免責してもらう手続きです。